このほか指定されるのは、槌橋家住宅母屋(神戸市長田区)▽本徳寺中宗堂(姫路市亀山)▽北野物語館(神戸市中央区)。

 県公館はレンガ造り3階建てで、フランス・ルネッサンス様式の壮麗な外観が評価された。明治35年に建てられ、昭和58年まで県庁舎として使われた。

 また、姫路市立美術館はレンガ造りの2階建てで、明治38年ごろ、旧陸軍第10師団の武器庫として建築。姫路城の一角にあり、一時期市庁舎として使われるなど、同市の歩みを示す建物として親しまれている。

 北野物語館(旧M.J.シェー邸)は木造2階建て、明治40年築。出窓の特徴的な配置が印象的な”異人館”。震災後に解体、移築され、現在喫茶店となっている。

 槌橋家住宅(木造2階建て、大正2年築)は、大正−昭和期の文化住宅のスタイルを、今に伝える例。本徳寺中宗堂(明治31年築)は全国でも現存例の少ない中宗堂のひとつとして登録されることになった。

 県公館は、毎週土曜日(年末年始除く)午前10時−午後4時に一般開放している。問い合わせは、県知事室(078-362-3823)

国の登録有形文化財
県公館など指定へ
県内から5建造物文化審議会で決まる

産経新聞2002年10月19日


国の登録有形文化財(建造物)に、県公館(神戸市中央区)や姫路市立美術館など、県内5ヵ所の建物が指定されることが、18日開かれた国の文化審議会で決まった。