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住み手一人一人、つまり個人が主体的個人(co)として関わり合える集住体。
そんな集住体がlinkしていくこと、集まっていく(co)ことでできていくまち。
神戸・長田東部地区
復興まちづくり型分譲住宅設計コンペ案
co-link housing process
コーポラティブ住宅設計プロセス
兵庫県神戸市
長田東部地区。

10坪ほどの長屋の連続。
小さな土地の集合。
震災。
4割の空地。

小さな土地に住む。
小さな土地の間にすむ。

その集合が
新しいまちになっていく。
住み手集め
・親睦会 勉強会≫≫≫

・チラシ
・友人

企画者側
・地主との話し合い≫≫≫企画申し込み
・融資の目途
イメージの共有
共に暮らすイメージ作り≫≫≫
全体設計
・共有空間構想

・住戸の陣取り ≫≫≫
・全体プラン制作
・建設費の算定
個別設計
・間取り≫≫≫
・内装
設計完了≫≫工事≫≫施工≫≫入居
気配―個人―変化
気配を感じること
私たちが毎日の生活の中で何かがあると感じるものたち。
そこにいること、あることが私たちの中に何かを残す。
「間 アイダ」
戸建てだからできる家と家との間。

縦横に走った沢山の間と、
それらをつなぐデッキ。

外階段によって人々の気配は複雑に重なり合い、交差する。間に表れた人や物の集合で人々はその存在を感じることができる。
個人であること。
私たちは毎日いろんな場所へ行く。
いろんな人と会う。
私は私だけれどいろんな人に囲まれて生活している。
「個人と地域の間」
家族という従来の枠組みだけに捉えられない、個人としての地域との関わり方の提案。1Fに個人の部屋を設け積極的に外部と関わっていくことで個が集まることの大切さを、力強さを実感できる。また隣の住戸との適度な距離を持った関係性が期待でき、隣人との関わり、まち全体との関わりという点においてこの1F部分が大きな役割を果たすと考えられる。
image 1F部分における生活イメージ
01 身障者の居間と向かいの個室群が向き合う。この周辺の一階分には水回りがないことからも、03でのお花教室の帰りや、04で借りた本を持ち出して居間でくつろぐ。そんな時間の共有のある場。
02 この個室の住人は美術学校の先生。自分の作品を壁面にレイアウト。緑のバーゴラを通してその作品がちらり。それを見た内外部の人が路地を抜けて内部へ。個室・家・地域をつなぐさりげない仕掛け。
03 この個室は週に数回フラワーアレンジメントの教室と化す。その作品は敷地周辺に彩りを与えるだけでなく、隣人にプレゼントすることで人間関係にも彩りを与える。
04 この個室の住人は本を多く所持し、隣人にも自由に読んでもらえることにしているため、フラッと人が立ち寄れる場となっている。道路に面した位置にあるので、地域の住人も、縁側で本を読む人たちを見てフラッと入ってくる。またここから続く縁側のシークエンスが人を誘導する効果を与えている。
05 この個室は日曜大工の場として使われており、周辺の住民たちも使えることとなった。造ったテーブルやイスは中庭に置かれ、地域のくつろぎの場、関係性を紡ぐ場となっている。
06 お茶会が開かれることもある。縁側と土間が続く空間が地域と街区の媒体となる。
07 土間のある住戸。向こう三軒両隣の水回り的位置づけにある。05に集う人々が土間を通してトイレを借りに来たり、土間に腰掛けて談話を楽しむ。

08 畑でとれた野菜をおすそわけ、勝手口からのやりとり、簡単な料理のふるまい。
09 階段横の縁側で映写会、光にひかれた通行人がフラリと立ち寄る。
10 このように敷地区分ははっきりしつつも、個々人の選択ではあるが使い方を共有していくことで、スッと行き来できる近隣関係ができる。また、各個人の主体的な行為をうながし、多様なつながりも生まれるのではないだろうか。
変わること
街や人は変わっていく。
私たちは変わっていくことを受け止めて、そして一緒に変わっていく。


「間の変化 まちの変化」
時間の経過によって人間関係、敷地境界、植栽そしてまちの様子が変わっていく。
01駐車場があった
そこには誰もいなかった。
02人が集まって家ができた。
敷地にははっきり線が引かれていた。
03人々は緑を育て始めた。
線は徐々に広がっていった。
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