週間 大阪日日新聞 vol256

思い描いた家に住まう コーポラティブハウスセミナー開催

 

”自分流” コーポラ住宅が再び注目!
内淡路町の参加者、募集

満足度高い
四十数年前に日本に紹介され、30年ほど前には大阪でも大いに注目を集めた「コーポラティブ住宅」が今、再び脚光を浴びている。住人が思い描く住まいを都心に実現する「コーポラティブ住宅」プロジェクトがこのほどかつての”メッカ”、中央区内淡路町を建設予定地としてスタート。マンション暮らしに不満を抱えていた人たちの間で、期待が高まっている。

都心に居住する場合、消去法的に建て売りマンションを選択せざるを得ず、気に入った家に住むのが難しいというのが実情だろう。「コーポラティブ住宅」は、そんな不満を解消する住宅と言える。参加者が組合を結成し、その組合が事業主となって、それぞれの好みにあった住宅を共同で建設。中間業者を省略し,モデルルームの設置やCMなどのコストカットが可能な上、材料に至るまで自分たちが納得して発注するので、満足度が極めて高い。

ただし、自由度は高いが、集合住宅として全体的なイメージもあり、そのため最も重視されるのが、入居希望者全員の合意形成だ。

しかし、過去には意見の相違で紛糾したあげく結論も得られず、やがて住民同士に溝ができてしまったというケースもある。

その欠点をカバーするのが、全体の”指揮者”的存在となるコーディネーターで、今回の内淡路町の場合も、数多くの実績を持つ「キューブ」(神戸)が「デメリットをできる限り抑え、メリットを最大限に生かせるコーディネートを行ないたい」(天宅毅社長)とスタンバイしている。

また専門家集団として、募集協力する「ランズ不動産販売」(中央区瓦町)も「専門知識を持たない人でも分譲を購入するときと同様に、ライフスタイルにあった、ローコストな住宅を取得できるのがコーポラティブ住宅。消費者の意識が多様化している時代のニーズに応じた効果的なシステムだと思う」と話している。

同住宅の仕組みについて3月20日、大阪市立住まい情報センター5階研修室(北区)でセミナーを開く。問い合わせは、フリーコール(0800)9197090まで。

 

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