朝日新聞    2000.4.18

若年層の定着目指し 分譲住宅コンペ

若年層の定着目指し 分譲住宅コンペ

阪神大震災後の人口流出に悩む神戸市長田区で、若年層やその家族が住みやすい住宅づくりをめざし、地元のまちづくり協議 会などが分譲住宅の設計コンペを募っている。優れた作品をモデル住宅として採用し、入居者が共同して土地取得や工事発注などをする。「コーポラティブ方 式」で建設する。
コンペの対象は、長田区五番町二丁目の約五百三十平方メートルで、一戸建て住宅五、六戸分の敷地となる。高齢化が進む地域のイメージアップや人口回復につ ながり、一戸当たりの分譲価格が三千万円程度であることなどが計画の条件。七月十日まで受け付け、大学教授や建築家など五人が審査する。
優れた作品はモデル計画として採用し、賛同する若者や家族世帯を募集する。
入居者が組合を作り、土地の取得や建設を進めるコーポラティブ方式で建設し、販売経費を節約して割安に住宅を提供できるという。

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