朝日新聞  2000.7.26

長田の住宅コンペ

千葉大学助手等らのグループが最優秀賞

長田の住宅コンペ

阪神大震災後の人口流出に悩む神戸市長田区のまちづくり協議会などが、若者や家族が住みやすい住宅づくりをめざして募集していた分譲住宅設計コンペの入賞者が二十四日決まった。最優秀賞は、千葉大学の森永良丙助手らと神戸市の設計事務所「キューブ」のグループの作品。この 作品の設計をもとに、入居者が共同して土地取得や工事発注をする「コーポラティブ方式」で住宅を建設し、来年夏ごろの入居をめざす。

最優秀賞は、敷地面積六十六―百四十三平方bの三階建て住宅六戸を組み合わせた作品。これまでの建売住宅は塀などで仕切 られて各戸が閉鎖的だったのに対し、住宅の間を路地や小広場など共同利用できる空間で仕切っているのが特徴。路地続きの「下町のよさ」を取り入れ、六戸が 一体となったコミュニティーが生まれやすいよう工夫した点が評価された。

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