鳥取で街なか居住推進フォーラム
市街地居住の推進をにらんだ「街なか居住推進フォーラム」(鳥取市主催)が26日、同市尚徳町のとりぎん文化会館で開かれた。関西を中心に住宅のコーディネートなどを手掛けるキューブの天宅毅社長が、新しい住宅供給方式を紹介した。
天宅社長は「住宅は個々のライフスタイルを実現する大きなポイントだが、多様化するニーズに応えられていない」と指摘。その上で、集合住宅に居住しようとする者が組合をつくり設計段階から参画する「コーポラティブ方式」や定期借地権方式など、自らが都市の中心部で手掛ける住宅供給方法の実例を紹介した。
天宅社長は「一等地により安く、戸建て感覚で建てられる。高額ローンに縛られない、ライフスタイルに合った住宅の取得に力を合わせましょう」と語り掛けた。
鳥取市の市民アンケートでは、約20%が「街なか」に住んでみたいと回答。しかし居住人口は6%まで落ち込み、金銭的負担の大きさなどがネックになっている。同市は、市有地を活用したコーポラティブ方式による住宅供給のモデル事業を予定している。