スケルトン定期借地権事業

塚口コーポラティブハウス

スケルトン型定期借地権(つくば方式)
スケルトン定借が何故画期的な住宅供給手法なのか
          計画概要プラン例

住 戸 プ ラ ン
住み方にあわせた様々な住いが実現しました
・18帖大の勾配天井の防音室。
・庭付き一戸建てから移り住まれたご夫婦、ご両親、娘さんの3世代同居家族
・子供の成長にあわせて間取りを変更出来るフレキシブルな間仕切り
・常時、家族の雰囲気を感じる事ができる間仕切りのない家
・星空を望む天窓付きのロフト
・収納家具が不要となる、十分な造り付け収納家具
・1フロアー1戸の戸建て感覚の住居
・旅行した時に見たヨーロッパのホテル感覚の内装
・お気に入りの家具にあわせたプランニング
・自分好みのシンプルでモダンな内装
・プロ仕様の本格派キッチン
・趣味のステンドグラスを利用
・大きな主寝室と付属する衣装部屋
・本格的和室
等々一般のマンションではかなえる事が困難な希望が具体化しています。

○平面計画



1階平面図


2階平面図


3階平面図


4階平面図


5階平面図


6階平面図

○内観写真


本事業で採用しているスケルトン定期借地権とは、安い価格で安心して住み続けられる耐久性の高い良質なスケルトン住宅を建てるシステム。
茨城県つくば市にある建設省建築研究所で開発された為、つくば方式とも呼ばれている。
6月上旬に竣工した塚口コーポラティブハウスはスケルトン定期借地権事業としては関西で第一号物件となった。


○スケルトン定期借地権とは

スケルトン定期借地権とは、定期借地権と一種である「建物譲渡特約付定期借地権」を応用して「100年以上の耐久性を持つ構造体(スケルトン)の住宅」を建てるしくみである。茨城県つくば市にある建設省建築研究所で開発された為「つくば方式」とも呼ばれる。スケルトン定期借地権マンションでは、入居後約30年間建物は入居者の持家となり転売も可能だが、約30年後に「建物譲渡特約」によって地主は建物のスケルトン部分を買い取りその後は賃貸契約で更に30年間住み続けられることとなる。また、その際に土地オーナーの選択で「一般定期借地権」として後半の30年間を入居者の持家のままとすることもできる。賃貸借契約に移行する場合には、入居者は建物の譲渡代金と家賃とを相殺することで、より安く住み続けることが可能となる。

○スケルトン定期借地権のメリット

スケルトン定期借地権のマンションは定期借地権であるから安価に取得することができる。また、コーポラティブ方式を採用しているため、入居者のニーズに合わせた住戸内設計が可能である。そして、最も重要なポイントは従来の分譲マンションが抱える最大の問題点を解決する方法論を提示している点にある。
マンションは一般に30年目から35年目にかけてエレベーターや給排水管の全面交換といった大規模な修繕を行なう必要がある。分譲マンションではその費用が高額になるため合意形成を得ることが難しく、建替えへ向けての検討をする場合も多い。いずれの方針へ向かう場合も前提となる合意形成が障壁となり、結果として放置されスラム化することが危惧される。
スケルトン定期借地権は大規模な修繕を乗り越えて円滑に修理を行なう方法をハード面のみならずソフト面まで包括してシステム化したものである。具体的には30年目の地主の買い取り価格に建物の修繕状況を加味して増減する。大規模修繕を行なえばその費用の1/2を買い取り価格に加算し、修繕をしなかった場合には相当額を減額する。建物修繕については土地オーナーと個別契約するため、住民の合意形成も特に必要としない。一般的に変換前のスラム化を避けることが困難とされている定期借地権で、インセンティブとペナルティを効果的に機能させることで、借地期間中に限らず返還後も健全な管理状況の元で入居できる、入居者・地主双方にとってメリットの大きい画期的な住宅供給手法である。
○事業展開

住宅金融公庫大阪支店を事務局とした「大阪まちづくり研究会」で公開コンペが行われ、本事業が選定され事業化することとなった。本事業はスケルトン定期借地権事業としては関西第1号となる。また本事業で採用している等価変換は、スケルトン定期借地権事業における複合化の事例として初めての提案であり事例である。
公開コンペで提案したのは、土地を100%失わない等価変換プランである。権利金を受け取った場合の地主の課税関係は、権利金の額が土地課税の1/2以下の場合には不動産所得として課税され、土地価額の1/2を超える場合には譲渡所得として課税される。地主が定期借地権の設定の対価として土地価額の1/2を超える権利金を受け取り、譲渡所得として課税された場合には等価変換が利用できると考えられる。本事業の地主は、既に相続対策を完了しており新規借入金を作る必要がなかった。一方で地主の子息が医院を開業する為の店舗の取得を希望していたため、これを無償で取得する方法としてこの等価交換を提案したのである。本事業提案が選定されたのは、そのような地主のニーズを的確に判断し、それに答える提案をすることができたからだと考える。

○設計主旨


スクェア六甲で用いたスケルトン住宅の思想をさらに発展させる形で採用した。まず、完全にスケルトンとインフィルの分離を図り、定期借地契約にその内容を反映させた。
スケルトンは堅牢性と更新性を確保するよう計画した。構造的には純ラーメン構造とし、耐震性を高めるため靭性を十分確保し、将来における住まい方の変化に対応できるよう可変性を持つ計画とした。外装材は出来る限りメンテナンスフリーのものを選定し、設備配管等老朽化に伴い更新する必要のある部分は容易に更新できるよ計画した。
インフィルは、各入居者と個別に自由設計を行なった。入居後トラブルに結びつく可能性のある内容については事前に説明の上、一定のルールを設定した中で個別設計を行なった。
配置計画は全住戸の開放性が最大限発揮でき、かつ南採光が確保できる計画とし、将来周辺に建物が立ち並んでも住環境がスポイルされないよう配慮した。また、近隣に与える影響を出来る限り低減し、周辺で形成されていた良好な住環境の発展に寄与できるよう配慮した。


阪急「塚口」駅から徒歩4分、JR福知山線「塚口」駅から徒歩8分、生活便利な好立地のプロジェクト。
周辺には駅前のダイエーやイカリスーパー等の各種商業施設や銀行が多数立地している。
又、ユニークな演劇を実践しているピッコロシアターやつかしんホール、都市公園もあり、まさにシティライフを満喫できる環境が整っている。

阪急塚口駅(写真) サンサンタウン(写真) イカリスーパー(写真)
阪急「塚口」駅  徒歩4分 サンサンタウン  徒歩4分 イカリスーパー  徒歩8分
駅までの道(写真) 前面道路(写真) 塚口現地(写真)
「塚口」駅より現地に向かう道 現地前面道路(左空地が現地) 現地(南側より望む)


計画地は駅前の喧騒から離れ、閑静な住環境を保っています。道路には敷地の南側で接しており、日照が十分に生かせる計画。
全住戸南向きでかつ11戸中9戸が角住戸で各住戸とも充分に採光・通風を得る事ができる。

塚口案内図 塚口配置図
計 画 概 要
所在地 兵庫県尼崎市南塚口町3丁目861他2筆
交通 阪急神戸線「塚口」駅 徒歩4分
敷地面積 約 657.32u
用途地域 第1種中高層住居専用地域・第2種高度地域・準防火地域
建ぺい率・容積率 60% ・ 200%
構造・規模 鉄筋コンクリート造・地上6階建て 
住戸数 12戸(内 診療所 1戸 ・ 住宅 11戸)  募集戸数 11戸
駐車場台数  7台(内 診療所用 2台 ・ 住宅用 5台)
住戸専用面積 78.5 u (2戸) 〜 99.90 u(2戸)
購入予定価格 2,608万円台〜3,897万円台
地代月額 約2万円程度/戸・月
権利形態 専有面積割合による建物譲渡特約付き定期借地権の準共有
入居予定時期 平成12月6月以降
事業コーディネーター 株式会社 キューブ
設計・監理 株式会社 キューブ
建設会社 不動建設株式会社
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E-mail ; info@cube-3.co.jp
fax     ; 078-222-9516