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『リビングファースト』
2002年5月16日号

「こだわりのお宅訪問」



塚口コーポラティブ
ハウス

にお住まいの
塩谷さんの声が
紹介されています。

洋服も住まいも個性的なのがいい。
好きなファッションを楽しむ様に、クチュール感覚で作った部屋には、
誰にも真似できないような華がある。
マンションの外観からは想像もつかない別世界だ。

 

                                

塩谷さんの住まいは、コーポラティブハウス。住む人が集まって、設計段階から家づくりに関わっていく方式のマンションだ。4年前、家を探しているときに新聞の募集広告を見つけ、間取りや内装を自由にプランできるのが気に入って参加を決めた。既成のものでは飽き足らないという塩谷さんにとって、願ってもない話だった。本来、1世帯あたりの面積が84uのところ、隣家からこれほどのスペースはいらないという申し出があり、99uの面積がとれたことも幸運だった。恵まれた条件のもと、2年かけて住まいを完成させていった。

コスチューム・ジュエリーを収集し、ビーズ刺繍が趣味という塩谷さんは、自他ともに認める派出好き。個性的なファッションで、ここに引越す前は「江坂の美川憲一」と呼ばれていたという。そのセンスが住まいづくりにも、いかんなく発揮されている。「家ができたらこれを置くと初めから決めていました」と、見せてくれたのはマッケンジー・チャイルドのゴージャスなベンチ。自分にピッタリ、と一目惚れして、住まいが完成するまで2年間、店に頼み込んで特別に預かってもらっていたという。趣味とこだわりが感じられる、華やかな色使いで手の込んだ一点である。

 

「間取りを見た限りでは普通ですけど、インテリアを入れたら部屋が生きてきました。住まいにアクセサリーをつけてあげるようなつもりで内装を選びました」
家具やカーテンはもちろん、壁紙、ドア、タイル、小物の一つひとつまで、イメージに合うものを探してまわった。洗面室の戸には友人の作家が作ったステンドグラスをはめ、ちょうど、廊下に対して斜めに造ったリビング・ダイニングのドアから、ガラス越しに見えるようになっている。
「ここまで個性を生かした住まいづくりができたのはインテリアコーディネーターの友人がいてくれたからですね」と塩谷さん。2年間にわたり、間取りの相談から、インテリア選びまで、すべてにつきあってくれた良きパートナーだ。
「住まいもファッションと同じで、既成のありきたりのものは嫌なんです」
塩谷さんが求めているものは、オートクチュールの感覚なのである。

 

塩谷和美さん(兵庫県尼崎市)
マンションでここまで好きなようにできて大満足です。個性的な住まいになりました。将来はここをコスチューム・ジュエリーのミュージアムにする、と友達に宣言しています。

 

 

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