コーポラティブ方式で事業化するにあたって、住宅としての基本的性能を確保した上で、土地のポテンシャルを最大限生かすよう工夫した。
土地形状的に日影規制が厳しく、これをクリアした上で建物のボリュームを最大限確保するために勾配屋根とした。この勾配屋根には年月と共に建物に風格を与える様天然石スレートをうろこ状に葺き、この屋根が建物の外観を特徴づけている。敷地形状が変形なため、相当複雑に折り重なる屋根形状となったが、このことを活用して建物を分節化し、建物全体のボリューム感を低減することで、北野の地域が持つ北野らしい雰囲気に調和するよう配慮している。
塗壁調の外壁にはロートアルミの手摺を設置し、北野町独特のエキゾチックな雰囲気を演出した。コーポラティブハウスで実現する様々な住まいにより生まれる開口部のバリエーションも建物に変化を与え、全体の統一感と多様性のバランスを確保している。
4階には共用テラスを設けており、ここから六甲山や神戸市内を一望することができる。このスペースを起点として、入居者間のコミニュケーションが日常的に生まれ、健全なコミュニティーが育まれる事を期待している。

建物の特徴
検討模型
                                             アンビエンテ北野
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