計画地へは阪急御影駅からフラットアクセス。敷地南側は第１種低層住居専用地域が広がる希少性の高い好立地である。

約100坪の敷地を法定相続を受けた４人の兄弟で共有していたが、１人はこの地に住居を構えたいと希望し、３人は生活基盤が遠隔地にあることもあって処分を希望していた。幹線道路に面している為、土地評価は非常に高く、一人が他権利者の権利を買取る事は困難だった。

そこで４人の地主の希望を適える為、等価交換のコーポラティブハウスとして事業化し、意向の異なる権利者が共有していたこの土地に関わる問題を解消した。建物は１フロア１～２住戸、３～４面開放の明るく独立性の高い住戸を実現している。

総戸数１０戸のプロジェクトは、最終的には従前地権者２人と新参加者８人が協力して事業を進めた。