兵庫県宝塚市千種
敷地面積 : 562.35㎡
建築面積 : 279.03㎡
延床面積 : 818.43㎡
構造規模 : 鉄筋コンクリート造地上2階・地下1階建
計画地は宝塚市有数の邸宅街である千種。
なかでも阪急小林駅から徒歩1分と、利便性と環境が両立した場所に位置する。
しかし、約170坪ある敷地は4mのみの接道で、典型的な旗竿形状。また、北斜面で南側隣接地と3m以上の高低差があるなど、敷地条件に恵まれていなかった。
そこで北斜面を利用して、地下駐車場を設置し、中庭型のメゾネット住戸を6件並列に並べる計画とし、敷地条件を計画の特徴へと昇華させ、特殊性の高い空間を実現した。
全住戸に庭と屋上テラスを設置、戸数分+αの地下平置駐車場を確保した。地下室を設けた住戸からは、直接地下駐車場にアプローチする事もできる。戸建住宅では得る事のできない独立性の高いプライベート空間を確保した。
ボックスカルバート状の建物は、柱梁の一切ない壁式構造とし、中庭に面する開口部が最大限確保できるように有限要素法による解析を行い、X方向の壁量が最小限となるよう計画している。