「アンビエンテ北野」「ル・パッサージュ北野」に続き、北野・山本地区でキューブが手がけた第３弾目となるコーポラティブハウスプロジェクトである。
この地区は国際都市神戸のイメージを象徴する地区となっており、山の手には異人館が点在するほか、当計画地前面道路沿いにはカトリック教会やイスラム教寺院が並び、日本にいながらにして異国の香りを感じられる地区である。

非成形の土地形状ながらも、それを存分に活用しきった形での当計画は、1フロアを１～２住戸で構成し、明るく独立性の高い住まいが実現した。
外観は、ハンター坂を挟んで建つ「ル・パッサージュ北野」と対になる形でデザイン。異国情緒豊かな街並みの雰囲気に合うよう、タイル、砂状吹付けタイル、吹きつけタイルをバランスよく配置した。

エントランス前には、当地区で現在まちのシンボルとして普及活動が進められているオリーブをシンボルツリーとして植樹した。当建物がこの地域に溶け込みながら、長く息づいていくことを期待している。