■島津源蔵の三十の戒め

事業の邪魔になる人

一,自己の職務に精進することが忠義である事を知らぬ人
二,共同一致の融和心なき人
三,長上の教へや他人の忠告を耳にとめぬ人
四,恩を受けても感謝する心のない人
五,自分のためのみ思ひ他人の事を考へぬ人
六,金銭でなければ動かぬ人
七,難儀に堪へずして途中で屈伏する人
八,自分の行ひに就いて反省しない人
九,注意を怠り知識を磨かぬ人
十,熱心足らず実力なきに威張り外見を飾る人
十一,夫婦睦じく和合せぬ人
十二,物事の軽重緩急の区別の出来ぬ人
十三,何事を行ふにも工夫をせぬ人
十四,国家社会の犠牲となる心掛のない人
十五,仕事を明日に延ばす人
家庭を滅す人
一,自分の一家と国家との繋がりを知らぬ人
二,両親及び兄姉を敬はず夫婦和合せぬ人
三,身分相応を忘れる人
四,毎日不平を言うて暮らす人
五,相互扶助を知らぬ人
六,嘘を言ひ我儘を平気でする人
七,不用の物を買ひたがり無駄事に多くの時間をつぶす人
八,夜更かし朝寝をし実力を養成しない人
九,失敗したとき勇気を失ふ人
十,非礼なことを平気でする人
十一,今日積む徳が明日の出世の因となることを知らぬ人
十二,先輩を軽んじ後輩に親切を尽さぬ人
十三, 他人の悪口を言ひ争ひを好む人
十四,秩序を守らぬ人
十五,今日一日の無事を感謝せぬ人 


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