設計主旨
完全にスケルトンとインフィルの分離を図り、定期借地契約にその内容を反映させた。スケルトンは堅牢性と更新性を確保するように計画した。純ラーメン構造とし、耐震性を高める為靭性を十分確保し、将来における住まい方の変化に対応できるよう可変性を持つ計画とした。外装材は出来る限りメンテナンスフリーのものを選定し、設備配管等老朽化に伴い更新する必要のある部分は容易に更新できるよう計画した。インフィルは各入居者と個別に自由設計を行った。入居後トラブルに結びつく可能性のある内容については事前に説明の上、一定のルールを設定した中で個別設計を行った。配置計画は全住戸の開放性が最大限に発揮でき、かつ南採光が確保できる計画とし、将来周辺に建物が建ち並んでも住環境がスポイルされないよう配慮した。また、近隣に与える影響を出来る限り低減し、周辺で形成されていた良好な住環境の発展に寄与できるよう配慮した。